
犬は人間のように全身から汗をかくことはできません。
しかし、犬には独自の体温調節機能があり、効率的に体を冷ましています。
なぜ犬は暑くても汗をかかないのでしょうか?
犬の体温調節メカニズムについて詳しく見ていきましょう。
犬は鼻と舌で体温調節をする

- 犬は鼻と舌からの蒸散によって体温調節をしている
- 鼻から息を吐くときに水分が蒸発し、体を冷やす
- 舌を出して吐息することで、口腔内の水分が蒸発し体温が下がる
犬は全身に汗腺がないため、人間のように全身から汗をかくことはできません。
しかし、鼻と舌から水分を蒸発させることで体温調節を行っています。
これを「ハーハー」と呼ばれる吐息行動で行います。
鼻から息を吐くときに鼻腔内の水分が蒸発し、体を冷やします。
また、舌を出して吐息することで、口腔内の水分が蒸発し体温が下がります。
このように、犬は鼻と舌の蒸散作用を利用して熱を逃がしているのです。
足裏の肉球から汗をかく

- 犬は足裏の肉球から汗をかくことができる
- 肉球の汗は体温調節に役立つ
- しかし、全身から汗をかく人間ほど効率は良くない
犬は全身に汗腺がないわけではありません。
実は足裏の肉球部分に汗腺があり、そこから汗をかくことができます。
この肉球の汗は体温調節に役立ちます。
しかし、人間のように全身から汗をかけるわけではないため、体温調節の効率は人間ほど高くありません。
肉球の汗は補助的な役割に過ぎず、主な体温調節は鼻と舌の蒸散作用に頼っているのが実情です。
犬は毛並みで体温調節をする
- 犬の毛並みは体温調節に役立つ
- 毛並みの密度を変えることで体温を調整する
- 夏場は毛が抜け落ち、冬場は毛が密になる
犬は毛並みを利用して体温調節をしています。
犬の毛並みは単に体を保温するだけでなく、体温調節の役割も担っています。
犬は毛並みの密度を変えることで、体温を調整しているのです。
夏場になると換毛期と言って毛が抜け落ちる時期があり、それにより体から熱が逃げやすくなります。
一方、冬場になると毛が密になり、体から熱が逃げにくくなります。
このように、季節に合わせて毛並みの密度を変化させることで、適切な体温を保っているのです。
犬は皮膚から汗をかかない理由

- 犬の皮膚には汗腺がほとんどない
- 全身から汗をかくと毛並みが濡れてしまう
- 濡れた毛並みでは保温機能が低下する
犬が全身から汗をかかない理由は、犬の皮膚に汗腺がほとんどないことにあります。
犬が全身から汗をかくと、毛並みが濡れてしまいます。
濡れた毛並みでは保温機能が低下してしまうため、体温調節が難しくなります。
そのため、犬は鼻と舌、そして肉球からの蒸散作用と毛並みの調節によって体温調節を行っているのです。
全身から汗をかくと、かえって体温調節が困難になってしまうのです。
犬の体温調節は環境に適応した結果
- 犬の体温調節メカニズムは長い進化の過程で獲得された
- 犬の祖先は乾燥した環境に生息していた
- 全身から汗をかくと水分が失われてしまう
犬の体温調節メカニズムは、長い進化の過程で獲得されたものです。
犬の祖先は乾燥した環境に生息していました。
そのような環境下で全身から汗をかくと、貴重な水分が失われてしまいます。
そのため、犬は鼻と舌、肉球からの蒸散作用と毛並みの調節によって体温調節を行うようになったと考えられています。
犬の体温調節メカニズムは、乾燥した環境に適応した結果、獲得されたものだったのですね。
犬の体温調節は人間とは異なる

- 犬と人間では体温調節メカニズムが異なる
- 人間は全身から汗をかくことで体温調節をする
- 犬は鼻、舌、肉球、毛並みで体温調節をする
犬と人間では体温調節メカニズムが大きく異なります。
人間は全身に汗腺があり、汗をかくことで体温調節を行います。
一方、犬は全身から汗をかくことはできず、鼻と舌からの蒸散作用、足裏の肉球からの汗、そして毛並みの調節によって体温調節をしています。
このように、犬と人間では体温調節の仕組みが全く異なるのです。
しかし、それぞれの生態に適した体温調節メカニズムを獲得しているのです。
まとめ
犬は全身から汗をかくことはできませんが、鼻と舌からの蒸散作用、足裏の肉球からの汗、そして毛並みの調節によって体温調節を行っています。
このメカニズムは、犬の祖先が乾燥した環境に適応した結果獲得されたものです。
犬と人間では体温調節の仕組みが異なりますが、それぞれの生態に適した機能を持っているのです。
犬の体温調節メカニズムは、進化の過程で獲得された優れた機能なのです。










